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「長い付き合いだからね…んっ?」
青井の言葉に答えた俺の頬に水滴が落ちる。
空を見上げると無数の雫が地面に落ちて来た。
「ヤバ…小次郎の言った通りに降ってきやがった…」
「雨宿りしなきゃ…痛っ」
立ち上がった青井が足の痛みにバランスを崩すのを見た俺は慌てて青井を支える。
「ありがとう…」
「お礼はいいから早く雨宿りをしなきゃ」
俺達は先程座っていた岩から少し離れた所にある大きな木の下に行った。
「ふぅ…少し濡れちゃったな…」
「なぁ…どうしてお前はオレを助けるんだ?」
木の下で濡れた所を確認していた俺に青井が俯いた状態でいきなり聞いて来た。
「どうしてって…そんなの分からないよ。体が勝手に動くんだ…」
青井の言葉に俺は少し考えた後に答える。
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