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「何を言ってるのさ!君達はまだしらばっくれる気?」
中嶋先輩は奈美の言葉に怒ったのか俺達を指差して言った。
「そんなに色とりどりに髪の毛を染めて!バレないとでも思ったの!?」
「「「「…………」」」」
中嶋先輩の言葉に俺達は言葉を失う。
確かに、俺は茶髪、薫は銀髪、奈美は赤みがかった黒髪、桃子に至っては金髪だ。
何も知らない人が見たら髪の毛を染めている不良に思われたりするだろう。
「だいたい、最近の若者は自分の体を…」
「先輩、ちょっと良いですか…」
俺は勢い良く話している中嶋先輩の話を遮るように手を挙げで口を開く。
「なに?なんか言いたい事でもあるの?」
中嶋先輩は俺達を見ると口を開く。
「えーっと、俺達の髪の色はみんな地毛です」
俺は申し訳なさそうに先輩に言った。
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