生徒会とテストと告白騒動

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「……………地毛?」 「……………地毛です」 生徒会室に漂うおかしな空気。 さっきまで俺達を怒っていた中嶋先輩は気まずいのか俺達から目を逸らす。 「ほ、ホントなの!?」 中嶋先輩は俺達を見ながら不安そうに聞いてくる。 「はい、ホントですよ」 生徒会室に響く俺達五人以外の声。 「えっ?」 驚いて声のした方を見ると生徒会室の入口に二人の女子生徒が立っていた。 片方は、腰までの長さの黒髪、切れ長の黒目に黒ぶち眼鏡、制服をしっかり着ている美少女。 もう片方は、栗色ツインテール、ぱっちりとした栗色の目、小学生と間違えそうな程の小さな身長なのに自己主張の強い大きな胸の見たことのある美少女。 向陽館高校生徒会長の黄村 恵がそこに居た。
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