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豊の後ろを見るといつものメンバーが立っていた。
野外学習が終わってからは紗耶香も俺達と一緒に居るようになった。
「おー、じゃあ帰ろうか」
豊の言葉に鞄を持って俺は立ち上がったが--
ガラッ
「あの、透也君居る…?」
--教室の扉を開けて俺を探す人物を見て動きを止めた。
入って来たのは、男としては低い150センチの低身長、中学生どころか小学生に間違われそうな程の童顔、筋肉がほとんど付いてない華奢な体。
「良太…」
俺と中学が一緒だった山吹 良太(やまぶき りょうた)が居た。
「おー!良太じゃん!久しぶり!」
豊は入って来た良太に近寄ると頬を引っ張る。
ムニューという効果音が付きそうな位頬が伸びる。
「うぉー!スゲェ柔らかい!」
「ゆふぁふぁふん、いひゃいひょお…」
頬を引っ張る豊に良太は涙目で言う。
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