赤色少女と猫と俺

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-透也side- 「えっ…?」 俺の言葉に振り返ったのはやっぱりクラスメートの赤石奈美だった。 特徴的な赤毛の下の顔はパッチリとした目に少し幼さの残る童顔。 「あっ…御木君」 だが、赤石は俺の顔を見た瞬間に顔を真っ赤にして俯いてしまう。 なんでだろう? 入学してからだが、クラスメートの女子や女の先生と話す度に顔を真っ赤にして俯かれてしまう。 嫌われてるんじゃないかと思うも女子の方から積極的に話し掛けてくるから分からない。 そう思ってその話を豊にすると涙目になりながら『死ねリア充!』とか言って殴り掛かって来たのが一週間前だ。 「にゃー」 俯いている赤石をどうしようかと考えていると赤石の後ろから猫の鳴き声が聞こえる。
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