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「コイツの飼い主探そうと思うんだけど、心当たりある?」
「な、無いよ!」
顔を真っ赤にしたまま顔の前で手を振る。
「そうか、じゃあ…足で探すかぁ…」
俺はそう言うと歩き出そうとしたが--
「御木君待って!」
--俺を呼び止めた赤石の言葉に足を止める。
振り返ると赤石は赤い顔のまま俺を見ている。
「どうした?」
俺の問いに赤石は俯いたまま深呼吸をしていたが、意を決したのか顔を上げると口を開く。
「わ、私もついていって良いかな?」
赤石の言葉に不思議と笑みが零れてしまう。
「もちろんだよ」
「あっ、ありがとう!」
赤石は俺の言葉に頭を下げる。
「ほら、行こうぜ」
そう言って俺達は公園を後にした。
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