赤色少女と猫と俺

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だけど俺は。 「ダメだ…タマの飼い主は俺が探しておくから赤石は帰るんだ」 そう言って赤石を見る。 「……分かった。私帰るね」 そう言うと赤石は俺を見る。 「別に良いよ。真っ直ぐ帰るんだぞ」 「分かった…バイバイ」 そう言って赤石は走り去って行った。 俺は赤石が見えなくなるまでその場に居たが、タマが鳴き声をあげた為にその場から歩き出した。 それから二時間探したが、結局今日はタマの飼い主は見つからなかった。 「見つからなかったな…とりあえず家に帰るか」 俺はマンションまで来るとタマを抱えて部屋まで行った。 幸いうちのマンションはペットOKだから怒られたりしない。 「とりあえずは明日考えるか…」 そう言って俺は家に入った。
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