赤色少女と猫と俺

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翌日、昼休みの今俺は屋上で薫と豊と小次郎の三人と一緒に昼飯を食べている。 ちなみにタマは大人しいから家で待たせている。 「--という訳で、今俺ん家にはタマって猫が居るんだよ」 そう言うと俺はあんパンを一口かじる。 「ふぅーん、そんなことがあったのか…」 豊が弁当を口に含みながら口を開く。 飯食ってる時に口を開けるなよ。 「物を食べている時に口を開くな」 注意しようと俺が口を開く前に、おにぎりを食べていた小次郎が言う。 「それにしてもエサはどうしたんだ?」 薫の言葉に俺は頭を掻く。 「それがさ…エサなんて分かんないからとりあえずミルクをあげといたよ」 「やっぱり…それなら今日の帰りは俺の家に寄ってってくれ」 「なんで?」 薫の言葉に俺は意味が分からず首を傾げる。
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