赤色少女と猫と俺

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「……………」 「……………」 気まずい… 薫の家の前で赤石と一緒に待ってるが全く会話が無い。 「あの…」 何か話題を探していると意外にも赤石の方から話し掛けて来た。 「なに?」 俺が聞くと赤石はもじもじしながらも口を開く。 「御木君は、灰村君や黒峰君に白瀬君と仲が良いんだね?」 「まぁね……小学校からずっと一緒だし」 「そうなんだ…」 赤石は俺の言葉に小さく呟くと再び黙ってしまう。 「赤石は猫好きなのか?」 「う、うん…好きだよ」 俺の言葉に赤石は頷いて答えると顔を真っ赤にして俯いてしまう。 ガチャッ 「ごめんごめん、探すのに戸惑っちゃったよ」 家の中から薫が缶詰の入った袋を持って出てくる。
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