赤色少女と猫と俺

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「タマ美味しい?」 「にゃお~」 今、俺の家のリビングではタマが薫から貰った缶詰を食べていて赤石がタマの頭を撫でていた。 俺は制服から私服に着替えると部屋から出て赤石達に近付く。 「良い食べっぷりだな…」 「お腹減ってたんだね」 このままもう少しタマの食べる姿を見ていたいが、もうそろそろ行かなきゃならない。 「そろそろ行こうか?」 「えっ?どこに行くの?」 おいおい…本気で言ってるのか? 「どこにって…タマの飼い主を探しに行くんだろ?」 「あっ、そうだったね」 本当に忘れてたよ。 意外に天然なのか? 「じゃあ、行こうよ」 赤石は缶詰を食べ終わったタマを抱え上げると俺に言う。 「そうだな…早く行くか」 そう言って俺達は玄関に向かう。
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