赤色少女と猫と俺

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「あくびしてるよ…タマってもしかして大物かも…」 「そうだね…」 タマを見て俺達が苦笑いをしているとオッチャンが立ち上がる。 「兄ちゃんが無事だったならおいちゃんはもう行くよ」 そう言うとオッチャンは俺達から離れるとトラックに乗ってどこかへ行く。 「俺達も行こうか」 「そうだね」 そう言って俺達は歩き出そうとしたが-- 「あーっ!タマだ!」 --女の子の大きな声に俺達は足を止める。 「えっ?」 声のした方を向くと10歳程のお団子頭の少女と、少女の母親らしき女性が居た。 お団子少女は俺というよりも俺の腕の中に居るタマを指差していた。 お団子少女は俺達に向かって走ってくる。 「やっぱりタマだ!」 お団子少女は俺の腕の中に居るタマを見て嬉しそうに言う。
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