赤色少女と猫と俺

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「御木透也です」 「あ、赤石奈美です!」 二人が自己紹介をすれば俺達も頭を下げる。 顔を上げると美波ちゃんが俺の腕の中に居るタマをじーっと見ていた。 「やっぱりタマだぁ!」 「にゃお」 美波ちゃんが元気良く言うとタマは鳴き声をあげる。 「もしかして…タマの飼い主さんですか?」 「はい、そうです」 俺が恐る恐る聞くと美佳さんはにっこりと微笑んで言う。 「良かった…俺達ずっと飼い主さんを探してたんですよ…」 俺はそう言うと、さっきからじーっと見ている美波ちゃんにタマを渡す。 「お兄ちゃん、お姉ちゃんありがとー♪」 美波ちゃんはタマを受け取ると嬉しそうに言う。 「どういたしまして」 それを見て赤石はにっこりと微笑んで言う。
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