赤色少女と猫と俺

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「可愛いです!」 横からの声に顔を向けると、いつの間にか赤石が俺の隣に居て子猫を覗き込んでいた。 なんか赤石が昨日より積極的になってる気がするのは気のせいかな…? 「名前は何にするんですか?」 赤石が子猫から俺に視線を変えて聞いてくる。 名前か…それ以前にコイツはオスかメスどっちなんだろう? 「あっ、その子は女の子ですよ」 俺が確認しようとするとにっこりと微笑んで美佳さんが俺に教えてくれる。 メスか…だったら可愛い名前が良いな。 「お前、真っ白で雪みたいだな…そうだ、ユキにしよう!お前はユキだ!」 「にゃお!」 俺が名前を呼ぶとユキは嬉しそうに鳴く。 「よし、ユキに決定だ」 「ユキちゃん♪」 俺が言うと赤石はユキの頭を撫でる。
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