緑先生のお手伝い

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『透也ー!』 小さな女の子が大きく手を振って俺を呼んでいる。 あぁ…また、いつもの夢だ。 小さい頃からずっと繰り返し見ている夢。 その女の子は長い髪の毛を揺らしている。 日の光を浴びてキラキラと光る髪に俺は心を奪われる。 『---』 俺も何かを言いながら手を振り返す。 名前を叫んでいるはずなのに何故か俺には何を言ってるか聞こえない。 俺はその女の子が誰だか分からない。 だけど、分からないのに知っている。 『透也ー!』 そんなに呼ばなくても大丈夫だよ、すぐに行くから。 俺は走り出す。 でも、いくら経っても女の子との距離は一切縮まらない。 見ると、走っているはずなのに俺は進んでいなかった。 俺がもがいてる間に女の子は遠くなる。 待ってくれ、本当に君は--
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