緑先生のお手伝い

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ドスンッ 「はぁ…」 時は流れて放課後。 俺は資料室にあった大量の段ボール(結構重い)を積んでいた。 しかも… 「御木~しっかり運べよ~」 俺に手伝うように言った緑先生は、資料室にあったパイプ椅子に座って足を組んだままジュースを飲みながら俺を見て言う。 「緑先生…ちょっとは手伝って下さいよ…」 「御木~お前はこんなにか弱い私に手伝わせるのか~?」 五個目の段ボールを積みながら言う俺に緑先生はニヤニヤと笑いながら言う。 「か弱い人は出席表を投げたりしないよ…」 「何か言ったか?」 「いえ」 ボソッと呟いた俺の言葉をしっかりと聞き取る緑先生。 ホント…油断ならない人だ… 重たい段ボールを運びながら俺はそんな風に考えていた。
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