桃色少女と球技大会

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校庭の隅にある自販機でポカリを買うと桜之宮の元へと歩いていく。 「桜之宮!」 俺が名前を呼ぶと桜之宮はシュート練習を中止して俺の方へと振り向く。 「なんですの?」 俺を見て訝しげに聞いてくる桜之宮。 「ほら」 そう言って俺はポカリを桜之宮に投げ渡す。 「えっ?」 驚きながらもちゃんと桜之宮はキャッチする。 「ナイスキャッチ」 そう言ってサムズアップをする俺。 「これ、どういう意味ですの?」 「どういうって…まぁ、ちょっとした差し入れだよ」 「そうですの…」 桜之宮は小さく呟くとプルタブを開けて中身を飲む。 「ふぅ…美味しい…」 ジュースを飲んで小さく呟く桜之宮。 そしてそのまま俺がさっきまで座っていたベンチに座る。
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