桃色少女と球技大会

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あれから一時間みっちりと練習をした俺と桜之宮は校門に向かって歩いていた。 「それでさ、小次郎の奴酷いんだぜ…」 「それは酷いですわね」 俺と桜之宮は意外に意気投合して色々話していた。 校門に来ると桜之宮はどこかに電話を掛ける。 「誰に電話をしたの?」 「迎えですわ。すぐに来るから送って差し上げますわ」 携帯をしまいながら俺に向かって言う。 「じゃあ、お言葉に甘えて」 せっかくだから桜之宮の提案に従う事にしよう。 五分後。 「なっ…」 迎えに来た車を見て、俺は驚きの表情を浮かべていた。 迎えに来たのは黒塗りの高級リムジン。 だが、俺が驚いたのはそんな所じゃない。 「お迎えに参りました。桃子お嬢様」 俺が驚いたのは桜之宮を迎えに来たメイドさんにだった。
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