桃色少女と球技大会

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それから毎日、俺は昼間は学校、夕方からはバスケの練習という生活を送っていた。 しかし、球技大会を前日に控えたはずの、その日だけは俺の行動は違っていた。 「ったく…なんで降るんだよ…」 昼食時。 俺は教室の窓を叩く雨粒を見ながら不満を漏らした。 さすがに雨が降っている中に屋上で飯を食べる訳にはいかないので俺達は教室で食べていた。 「こればっかりは仕方ない…」 普段と同じくクールに言う小次郎からもどこか残念そうな雰囲気を感じた。 「明日のサッカー大丈夫かなぁ…」 ふと、弁当を食べていた豊が外を見ながら心配そうに漏らした。 おそらくは明日のグラウンドの調子を気にしてるんだろう。 球技大会の種目には野球、サッカー、バスケ、ドッジボールの四種類がある。
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