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「じゃあ…」
小さく呟くと俺はみんなから離れて桜之宮の元に行った。
桜之宮は自分の席で一人でサンドイッチを食べていた。
「桜之宮」
俺が名前を呼ぶと顔を上げて俺を見る。
「なんですの?」
「今日は雨が降ってるから練習は中止だって」
「分かりましたわ」
俺の言葉に桜之宮は頷くと再びサンドイッチを食べ始めた。
俺はみんなの元には戻らずにその場に立っていた。
「どうしたんですの?」
用事を終えても動かない俺を見て桜之宮は不思議そうに聞く。
「一緒に食べないか?」
「えっ?」
俺の言葉に桜之宮は目を見開く。
「一人で食べててもつまらないだろ?だったら一緒に食べようぜ」
「良いんですの?」
桜之宮は心配そうに俺に聞いてくる。
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