桃色少女と球技大会

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「良かった…」 桜之宮はみんなが頷いたのを見てホッと胸を撫で下ろす。 「さぁ、食べようぜ」 そう言ってみんな椅子に座ったが-- 「私はここにしますわ」 --いきなり桜之宮は俺の隣にあった椅子に座った。 「「「「ええっ!?」」」」 いきなりの桜之宮の行動に俺・薫・奈美・豊の四人が驚いた声を出す。 「桜之宮さん…そこは俺が座ってたんだけど…」 まず初めに桜之宮に席を奪われた豊が恐る恐ると聞く。 「わたくしはここが良いんですの、よろしくて?」 「…はい」 桜之宮の言葉に豊は力無く頷くと近くから代わりの椅子を持ってくる。 「桜之宮さん…」 奈美は何故か桜之宮を見て小さく呟くと固まる。 「…………」 薫も何故か桜之宮をじっと見たまま黙っている。
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