17924人が本棚に入れています
本棚に追加
「桜之宮…なんで俺なんかの隣に?」
「あら、嫌なんですの?」
俺が言うと桜之宮は首を傾げて聞いてくる。
「嫌じゃないけど…」
嫌じゃない、むしろ桜之宮みたいな美少女が隣ならかなり嬉しい。
「なら、気にしなくて良いんですの」
俺の言葉に桜之宮はそう言うと再びサンドイッチを食べ始めた。
まぁ、桜之宮が嫌じゃないなら良いか。
「…………」
小次郎は小次郎で黙々とおにぎりを食べてたけど。
時は流れて放課後。
「うわ…どしゃぶりじゃん…」
学校の玄関で俺は小さくため息をついた。
外はかなりの勢いで雨が降っていて、視界がほぼゼロの状態だ。
「仕方ない…我慢して帰るか…」
俺は小さく呟くと歩き出した。
最初のコメントを投稿しよう!