桃色少女と球技大会

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翌日。 球技大会という一大イベントを控えているせいかみんな朝早く教室に集まっていた。 「みんな、今日は絶対勝つぞ!」 教壇の上では水野が一週間前と同じように大きな声を出していた。 『オォー!!』 水野の言葉にクラスのみんなは声を出す。 水野が言うと入れ代わり桜之宮が教壇に立つ。 だが、今日の桜之宮はいつもと違った。 頬は軽く上気していて赤く、息も荒かった。 「みなさん。今日は必ず勝ちましょう」 『オォー!!』 桜之宮の言葉にもみんなは大きく返す。 桜之宮が下がると緑先生が教壇に立つ。 「お前達が練習してきたのを私は知っている」 緑先生はクラスのみんなを見回しながら言う。 「だから、私はお前達が勝つと信じている」 そう言うと一拍置き深呼吸をする。
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