桃色少女と球技大会

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ビーーー! 『試合終了ー!』 体育館に試合終了の声が響き渡る。 『第二試合、B組対C組はB組の勝利です』 俺達B組は40対15と、25点差でC組に勝った。 「ヨッシャァ!!」 それを聞いた俺はガッツポーズをした。 それから俺達は勢い良く勝ち準々決勝のA組相手にも12点差で勝った。 「喉渇いた…」 精一杯に応援をした為に喉が渇いた俺は体育館の裏にある自販機の元にジュースを買いに来たが-- 「はぁ…はぁ…」 「なっ…」 角を曲がった先には桜之宮桃子が体育館の壁にもたれ掛かってうずくまっていた。 「桜之宮!」 うずくまっている桜之宮を見た瞬間、俺は慌てて駆け寄る。 「御木…くん…?」 桜之宮は俺の声が聞こえたのかゆっくりと顔を上げた。
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