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都心からは、遠く離れた町の外れの村の湖畔で僕は謎にふけっていた。
A君が1回目に鉄棒にぶら下がろうとした時には、まったく届かなかったのに2回目にぶら下がろうとしたら、そこまで苦労することなくぶら下がることができた。A君は道具は何も使っていないものとする。
僕は大きな謎を目の前にして、小さな謎に頭をひねっていた。
「金田くん、なにをボーっとしているんだ。早く現場に戻らないか!」
白田大将(しろた ひろまさ)
僕の先輩の先輩の先輩くらいにあたる大先輩のおっさんだ。
あまり尊敬はしていないが僕がこの第二特殊犯捜査-特殊犯捜査第4系に移動してきた時に色々と世話になっているから頭はあがらないのだ。
ちなみにさっきの問題の提供者だ。
職場の人からは「たいしょう」と呼ばれ慕われている。
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