野良猫娘

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「ふぅー…」 部屋に入り、鍵を閉めて一息ついた さて、寝るにはまだ早いよな 買った本を机の上に置いて、ベッドに座って窓を開けた 同時に風が優しく部屋に入ってくる ええ風やなぁ。リンも恋バナばっかせんと、たまには落ち着いてみりゃええのに… そんなことを思いながら、俺は外を見た 「昨日は曇りやったけど、今日はきれいな月が見えとるやん」 ぼーっと見上げていると、昼間と同じく自宅の屋根から 「にゃー!」 と聞こえた ん、また猫おるんか? 「はよ帰って寝ろよ~」 「にゃっ!」 まるで、俺の言葉に反応したようにそいつは鳴いた まさか…猫と会話が成立!? 「…んなアホな。まぁええわ、俺も風呂入って寝よ」 それを特に気にすることもなかった
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