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「…な、なあ!タイヨー!」
なんか動揺してる夕日
「何?」
あえてツッコまない
最近ずっとこんなんやし
「毎日パンで飽きんの?」
「ん…まぁ高校入ってからずっとパンやから、そろそろ飽きてきたな。なんで?」
「弁当…食べたいと思わへん?」
「思うけど…父さん、料理できんからなぁ。俺できるけどめんどいし、リンには面倒かけたくないし」
リンとは俺の中二の妹、間宮凛花(マミヤ リンカ)のこと
俺と凛花が小さい時に母親が亡くなり、父親と3人で暮らしている
父親は仕事で家にいないことが多いので、主に家事はリン任せ
「う…ウチが作ったろか?」
「ん?別にええって。自分のも作らなアカンやろ?」
俺がそう言うと突然、夕日はなぜか暗くなった
(マジでニブいな…太陽。夕日もホンマに頑張ってるねぇ)
光明はジュースを飲みながら見ている
……ニヤけながら見るな。見物料とるぞコラ
「ウチが作りたいと思てるねん!」
夕日はすごい勢いで身を前に出して言った
「お、おお…じゃあ、頼むわ」
ビックリして頼んじまったよ…
(よっしゃ!)
その言葉を聞いて、夕日は小さくガッツポーズをした
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