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プロローグ
「どーれーに、しよーおかな♪
ルーナーくーんの、言ーうとーおーり」
激しい雨音が窓を叩き時折、雷鳴が響き部屋を明るく照らす。
部屋の中には沢山の本が部屋を占拠しその真ん中では少年が暗闇に映える銀色の髪を揺らしながら楽しそうに雷が響く中でも負けない凛とした歌に合わせて本を取っては投げ捨てる行為を繰り返し行っている。
「ちーまーみれ、アリースの…」
突然、部屋が雷ではなく人工の明かりに照らされて全貌を露にした。
銀髪の少年が入り口を見ると少年と全く同じ顔をした少年が呆れたような表情を浮かべて立っていた。
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