魔力と強さは=しない?

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ガチャッ………… 「「っ…………………………」」 突然扉が開いた音。 2人は同時に息を止めた。 それは身の危険を感じた自己防衛からか、はたまた今までの経験の賜物か……… 2人は目配せし、頷き合うと、同時に走り出した。 非常に息が乱れ、まともに走れない2人。 だが、静止の声や、殺気を感じない事から、背後を確かめてみるも、 「………いない…………兄様?」 声は虚しく響くだけ。 とぼとぼと2人は引き返す……… コソッと部屋を覗き、ティーダがいない事を確認して、首を傾げる。 「………何故? 兄様がおかしいです………」 「うん?…………確かに…………?」 2人は悩みながら、屋敷を歩いていく………… 「おはようございます。ルーア様、アール様。」 その途中で声をかけられた。 「テスタロッサ………」 現れたのは柔らかな栗毛を背中まで流した……… 燕尾服の美女。 テスタロッサ・ライオット。 長身でスタイルも良く、物腰も柔らかで、バルマス家でも侍従長の一角となっている。 ちなみに、もう一人は、テスタロッサの双子の姉のキラーディア・ライオット。 まぁ………マッドサイエンティストをやっている……… テスタロッサが武や舞を、キラーディアが智や賢を司っていた。 ついでに言えば、2人は昔からこのバルマス家にいる従者ではない。 5年ほど前にティーダが河原で拾ってきた捨て子だったのだ。
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