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時おり、口角から甘い吐息がこぼれたり、クスクスと笑ったりもした。
どこを読めばそうなるのかわからないがリリコの熟読は続く。私は言われた通りリリコが履歴書を読み終わるのをおとなしく待った。
カフェラテの入ったカップに口をつけて三度目、ようやくリリコが口を開いた。
「あのさぁ」履歴書から私に視線を移す。「私はプロの調査員じゃないからさ――」
「わかってる。できる範囲で構わないから」
最後まで聞かずに強気で押した。そうすればきっとリリコは承諾するという確信があった。
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