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「アーサー?」
「っ!!…っは…はぁ……っ…は…」
……夢…か?
息が上手く吸えない、必死に息吸っていてもいっこうに治まる気配がなかった。
前には心配そうにこちらを向くアル
「どうしたんだい?顔色が…」
「は…っく……ぅ…」
久しぶりにあの感覚がした…身体の震えが止まらない。吐き気がする、頭が痛い…怖い…っ
「病院行くかい?凄い汗だけど」
「いい…寄るな…っ」
今の自分はどれほど情けない顔をしているんだろうか
「アーサー…」
「っや!止めろ!!来るな来るな!!…っ俺を見るなぁ…っ」
アルがふと俺を抱きしめる、俺はその瞬間…殺されるんじゃないか…なんていう錯覚を覚えてしまった
震え跳ねる肩、手には護身用の拳銃を相手に向けて
「…どうしたんだい?」
アルは俺に普段言わないような優しい声で聞く…でもそんなもの考えられるほど今の俺は冷静じゃなかった
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