♥きみどりいろ♥

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そこはいつもは入らない、物置の様な部屋だった。 そこには、清掃で使うクレンザーや、折れたチョーク、ベタベタに塗られたのりで汚された机がたくさんあった。 よく見ると、「死ね、汚い」と油性マジックで描いてあった。 何人かの女の子が泣き崩れた。 『朝からこんなに派手にやられてね。掃除もできないし、ここに運んできたの。今あなた達の教室にある机は代えで持って行った物よ。』 なるほど、だから机の色も高さも違ってたのか……。 『ダダダダ…!!』 その時すごい足音が廊下に響いた。
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