#01 『火鼠の皮衣』

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ξ゚⊿゚)ξ「途中から『361度目』を歩いて来たまでよ」 ( ^ω^)「なんだお、それ」 ξ゚⊿゚)ξ「角度よ。聞いたことない?」  理解出来るハズがなかった。普通は一周360度だ。それ以上は再び1度目に戻る。聞いたこともないのが当たり前だ。 ξ゚⊿゚)ξ「自分の周りを見渡すと、それが360度。だけど、そこに存在しない角度の向きがこの世界には存在している」 ( ^ω^)「馬鹿な、存在しないから360度で一周なんだお」 ξ゚⊿゚)ξ「これは概念の話。『ある物だと思うこと』が大事なのよね」  理解出来ないとかじゃなくて、普通そんな概念などない。だんだん頭の中がお花畑な人間に見えてくるから困る。僕が首を傾げるのは、ただ一般的な意見だ。  だが理解出来ないこと繋がりで言えば、先程の男も同じ。炎の中から現れ、しかし火傷はないのだから理解出来ない。  さらには竹を手に取って戦ったのも理解出来ないという理由だけで繋がるのではないか。
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