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ξ゚⊿゚)ξ「月に帰れない……旧式ロケット修理する技術くらいあるとばかり……」
( ^ω^)「旧式? なんで新しい方で来なかったお?」
彼女がその質問に答えようとしたその瞬間、
('A`)「お前がそれを知ることはない」
一瞬にして辺りに生えた竹が一斉に業火に包まれた。ぶちのめしたハズの男が再び現れる。
男の手には炎が揺らめく。その場で球の形を描きながら、渦を巻いて。
('A`)「紐で縛られようが、俺にはこの『火』の能力がある……」
どんなトリックなのかは知らないが、間違いない、奴は火を操れる。
(;^ω^)「逃げられないお」
('A`)「観念してその女を渡せ。そうしたら無関係のお前は助けてやるさ」
最初から、狙いは僕ではないことはわかっている。僕が彼女を庇えば罪は同じ。まだ今なら罪にはならぬと申すか。
甘い誘惑だった。実際、今にも腰は抜けそうだ。命を奪われるかもしれないという恐怖……直面して初めて解った。平常でなど、落ち着いてなどいられない。
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