#01 『火鼠の皮衣』

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 男を突いてみる。完全に気絶したようだ。  厄介な事にコイツは、炎を生み出し、操る。ロープで縛り付けた所で無駄なのはすでに理解した。  近くにある池にでも浸しておくのが無難だろうか。炎を操る場所であるのは手の平だと観察しておいた、最悪手だけでも水に浸ければいい。  で、だ。こんな危ない奴に何故襲われねばならないのか。気にはなっていたが、これを黙っている理由もあるまい。これから僕も巻き込まれる。納得出来ずに首を突っ込むわけにはいくまい。  とりあえずそれとなく聞いてみたのだが、 ξ゚⊿゚)ξ「私は月を救うの」  ……何やら僕の想像するより大きな理由があるようだ。
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