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そんなことがあったなどとは知らぬ僕は渋めのお茶を啜る。疲れた時にはこれに限る。
……で、だ。僕が何故疲れているのか。肉体的な疲労ならば風呂にでも入って寝てしまえば良い。でもそうしてない、といえば、納得出来る理由を教えてもらわざるを得ないでしょう? 理不尽だからいけない。納得すれば、理解すれば辛くたって文句は出ない。
『月』が口を開く。
ξ゚⊿゚)ξ「まず、『かぐや』という役職について」
( ^ω^)「『かぐや』?」
話を聞けば、彼女は月を統治する『かぐや』という位にあったらしい。一番偉いのかなんなのか知らないが、統治といえば待遇的にはかなり良い身分だとはわかる。
そんなお偉いさんが何故、こんな辺鄙な地にやってきたのか。年中風情も糞もないような場所に。
そりゃあそれで怪しいとは思わない方がおかしい。そもそも追われて命を狙われているんだから。
ξ゚⊿゚)ξ「反逆者が現れたのよね」
彼女は茶を啜りながら話す。どうやら謀反の話らしいのに随分落ち着いてらっしゃる。
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