#02 『蓬莱の玉の枝』

17/25
前へ
/45ページ
次へ
(;^ω^)「止める方法は? これ全部細切れにするとか」 ξ゚⊿゚)ξ「理性を取っ払った自然の力に勝てるわけ? しかも竹だけで」 (;^ω^)「え……なにその、『打開策なんてないわよ』的な」 ξ゚⊿゚)ξ「え……うん、あるにはある。『枝』がマニーの身体の何処かに突き刺さってるから、それを細切れにでもしてしまえばいいんだけど、でもまぁ無理でしょ(笑)」  何故この状況で余裕なのかは理解出来ないが、そんな事はどうでも良いな!  打開策、あるにはあったが、やはり無理だったようだ。竹一本、いくら力が強化されようが、マニーの身体はすでに蔦の群生の中心で養分と化しただろう。  このままではもしかして、地球破滅エンドとか? 蔦の発生源を壊せないと活動を止められないし、しかも勢力は拡げられるし。  ……ともなればやるしかないのか。確率が0%に限りなく近くても、挑戦して失敗した場合とやらなかった場合と結末が同じなら、やらないで後悔する程おかしなことはない。  こうなればヤケクソ、そう思い蔦に向き直るが、すでにマニー本体が何処にいたのかがわからない。壁一枚は突破出来ても城本体を貫く程の力などない。  うん、限りなく近いじゃなくて、これはもう0%だ。判断が遅いからこうなる。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

153人が本棚に入れています
本棚に追加