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('A`)「お困りかな、竹取」
(;^ω^)「お困りだお!」
……って、
( ^ω^)「 」
……なんでいるのコイツ? 確かこっちには来れないようにしておいたはずなんだが?
つまり、あんな拘束の仕方ではなんぴたりとも俺は縛られないぜってか。
( ^ω^)「うるさいわwwwwwwwwww」
('A`)「…………」
前も後ろも敵、これが絶対絶命という奴だ、通常なら。しかし前だけでも十分ピンチというか、前に勝てないだけだったから、後ろから挟む意味はないとか言わないでやれ。
('A`)「お前はこんな能力に苦労してんのか?」
俺を倒した奴が情けないぜ、と言いたそうな表情だが、そもそも装甲が違うといいましょうか、生身で武器持った人間より武器を持たない鎧を纏った人間なら後者のが硬いわけで……とりあえず敵ではないのだろうか、襲い掛かる様子なく僕の横へ来てそういう。
一歩前に出、蔦を眺める。彼の身長が低いとか関係なしに、蔦の群生は見上げる程に高く、蠢く。
目の前に蔦が迫ると、男は掌に火炎球を作り出す。
……そうか、火を操る能力ならば、蔦に勝てるかもしれない。だが、掌に生まれた炎はかなり小さい。ちょいと焼き切れただけでは、蔦はすぐ再生する。間違いない。
焼き払うつもりなのだろうが、つまり、ちっぽけな炎では駄目なわけだ。
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