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('A`)「ほお……やる気か?」
(;^ω^)「あれええええ!? なんで僕こんなことしてんの!?」
何故握るのに手頃な竹が足元に落ちていて、そして何故刀を構えるようなポーズを取っているのか、僕には全くわからない。気付いたらそうなっていたから仕方がない。
無意識に闘争本能が疼いたとか、そういうんじゃない。むしろ、初めから戦う気はなかった。それが何故急にこうなった。
どうしてこうなった! どうしてこうなった!
('A`)「その顔は知ってるな? 『月』の行方を」
(;^ω^)「滅相もないお! 誰だよその糞ビッチ!」
('A`)「……やる気満々だな」
(;^ω^)「ぎええええ!」
自然に身体が前に出た。警戒していたとは全く思えない仕種、刀をただ握って、腰を落とした。完全に敵を討つ構えである。
これじゃあ本当に知ってるみたいだ。今更言い訳しても誤解は訂正出来ないだろう。
僕は覚悟した。炎から現れたこの男を、得体は知れないが、手に握る竹一本で倒さねばならない。それが難しいとか、簡単だとか、どうでもいい。
('A`)「ちなみに俺は『炎を操……」
……やらねばならぬ。
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