153人が本棚に入れています
本棚に追加
( ^ω^)「女……? まさか『月』って言うのは」
ξ゚⊿゚)ξ「私のことかしら……なんだか囚人にでもなった気分だわ」
鮮やかな色の着物……とは言っても、動きやすいように半袖に膝が見える程度の丈の物を着た少女だった。
彼女が何故終われていたか、僕は後でゆっくりと聞こうとした。どうやら精神的には随分タフそうなので、彼女自身に追い詰められたとか、そういった考えはないようだ。
……とりあえず倉庫の火を消すとして、それからどうしようかを考えた。『黄金の竹』を探しに行くにも、彼女一人置いて行くワケにはいかない。だが、早く行かなければ……
そんな葛藤を知ってか知らずか、『月』は歩き出した。
( ^ω^)「そっちは山だお?」
ξ゚⊿゚)ξ「あなたどうやら竹取のようね?」
倉庫の竹は燃えてしまっても、焼け焦げたその形で解ったか、彼女はそう尋ねる。
ξ゚⊿゚)ξ「ならば『黄金の竹』についての話は……知ってるわよね?」
何も言わずに頷く。
ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ案内しましょうか……運び出す人手が調度欲しかったの」
最初のコメントを投稿しよう!