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『久しぶりだね、二人で買い物なんて』
真紀はそうやってはしゃいでいた。
俺の名前は新庄 誠
年は25。
真紀とは同じ職場で知り合った。付き合って今日でちょうど22ヶ月。つまり、1年と10ヶ月ということか。
真紀の本名は朝倉 真紀
年は俺の一つ下で24歳。
日本人に聞けば誰でも知っていると言われる、ある有名な大学を出たのだがなぜ俺と同じあんな二流の会社を選んだのか未だに理解出来ない。
勉強も出来て、顔もスタイルもいい。
そう考えると真紀がどうして俺なんかを選んだのかも同じように理解出来ないな。そう思って苦笑した。
『あ、次、右折だからね』
真紀は言った。
『分かってる、分かってる』
そう言いながらも本当は言われなければ左折していた。
いつも、ここで間違うのだ。
理由は簡単。
左折すれば、昔付き合っていた彼女の家があるのだ。果たして今は元気にやっているだろうか?
真希はBGMから流れる歌に合わせて、呑気に鼻歌を歌っていた。
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