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「えー、みなさん。今日は………なんと!……………転校生が来ていまーす」
ほれ見ろ、お前の変なテンションのせいでクラスの奴ちょっと引いてるじゃねーか。
「それでは転校生君、入って来て」
西垣に呼ばれて俺は戸を開け中に入った。
「じゃあ自己紹介してくれる?」
「どうも、鮫島 謙吾です。よろしく」
俺はさらっと名前だけ言った。
「じゃあ鮫島君は村崎さんの隣ね」
村崎って誰だ?………あぁ、手あげてるあいつか。
俺は手を上げて呼んでいる村崎の隣の席に移動した。俺の席は窓際最後部だ。一番いい席だな。
「私、村崎 桜(むらさき さくら)って言うの。よろしくね」
「あぁ、うん」
これが、村崎 桜との出会いであった。
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