密事

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    仲の良い兄弟。         そう見える様に振る舞ってきた。     演じてきた。           だけど俺が兄に向ける視線はそんなものではなかった。         無数の絵の具を混ぜ合わせた様な、どす黒い闇の色。         腐敗臭を纏う汚れた想い。               触れられぬ程憎い。                 殺してしまいたい程愛してる。        
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