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早く夜になればいいと、眠りたかったけど、まったく眠気なんかこなくて。
自室のベッドで横になり、ただ天井を見ていた。
敦兄は彼女が出来てから、まったくと言っていい程俺に構ってくれなくなった。
その淋しさが余計に敦兄への想いを増幅させていた。
瞼の裏に浮かぶ姿はいつも幼い敦兄で。
今はどんな風に笑うのか、どんな風に怒ってみせるのか、俺は知らない。
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