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『あいつフザケるにも限度ってものがあるやん!クソが!』
事態を把握したトモはパニックだ。
『良いけん早よ車出せ!俺たちばスカウトしに来たっつぇ!』
カツヤが叫ぶ。
トモは必死にハンドルを切り返すが、そこは悪魔のタクシープール……。
都会はただでさえ車が多いのにタクシーで混雑している場所で身動きが取れるはずもない。
すでにこちらの存在に気付いている王監督(ダイエー女)は小走りで駆け寄ってくる。
『ハハハ…。俺たちってドラフト何位かな?』
すでに諦めたカツヤは力なく笑った。
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