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コン!コン!
コン!コン!
駆け寄って来たダイエー女がトモの車の窓をノックする。
『うわぁ…間近で見たらシャレならんぜ…。』
カツヤはボソッと呟くとそれ以降はノータッチと言わんばかりにそっぽを向いた。
一般道ならばシカトして逃げ切れる事も出来ただろうが、ここは地獄。
『えっ?何?誰?』
トモは白々しく知らないフリをする。
『タケシ君だよね?車もBbやし♪初めまして♪』
ダイエー女はニッコリと笑い車に乗り込もうとする。
なぜ、タケシ君なのかというとトモはサイトでは偽名を使う。
主に地元近くで遊ぶ時は友人の名前を拝借し、何か事をしでかした時には友人を生けにえに捧げる頭の良い手段なのだ。
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