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入学式が終わり、二人は再び教室に戻っていた。
クラスメイトは点々に集まり、元々知り合い同士なのか、仲良くなったばかりなのか、楽しそうに話をしている。
一人離れて座っている璃音の隣の席に、小雪が座る。
『あの人、会長さんなんだね…生徒会室に行けば、会えるじゃない!』
しかし璃音は浮かない顔をしていた。
『うん…でも……』
小雪は首を傾げる。
『でも…?』
『私の事なんて、忘れてたらどうしよう……もう彼女もいるかもだし……』
泣きそうな声で、机にしがみつく。
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