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一方、入学式での挨拶を無事終えた大和は、生徒会室で背伸びをしていた。
そこへシンが戻って来る。
『新入生の総代の子可愛かったなぁ!俺、超好み!』
スパーーーーン!!!!
部屋の中に見事な音を響かせて、シンは頭を押さえしゃがみ込んだ。
その後ろには背の高い女の人が片手を腰に当て、もう片方の手に丸めた書類を持って仁王立ちしていた。
『こらぁ~昨日渡した書類、纏めて来たんだろうなぁ……大和を囮にして逃げやがって……』
シンはその声にビクッとなる。
『げっ……葉山先輩……』
小さくなって大和の後ろに隠れるシンを、大和は再び葉山の前に差し出した。
『ああっ!裏切り者お!』
泣きそうな顔で大和にしがみつく。
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