高校入学

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(ついに今日から、また一緒にいられる……) 春… 桜が満開に咲き誇る中、優木 璃音(ゆうき りおん)は長い髪を靡かせ、桜の木下に立っていた。 黒く澄んだ瞳で、目の前にある校舎を隅々まで見る。 県内外を問わず、受験者の多い事で有名な学校。 しかしその受験者の中で、璃音の立つ場所にいられるのは、ほんの一握りだった。
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