1258人が本棚に入れています
本棚に追加
二人は何の疑問もなく中学も同じ所に通い、高校もこれからまた一緒に通うのである。
『まぁ…それはもちろんね、でもこれだけ大きな学校で、見付けれるか自信なくなってきちゃった』
困った顔をして、肩を竦める璃音の頭を小雪はヨシヨシと撫でた。
『見付かるわよ、あんなに頑張ってここまで来たんだもの!見付けなくちゃ!』
小雪のその手に、璃音は今まで幾度となく勇気付けられて来た。
『ありがとう!何としても三年生になる前に見付けなくちゃ!』
『そうそう、璃音はそうでなくちゃ!………あっ、もう行かないと!』
気がつけば他のクラスメイトは殆ど教室の外へと出ていた。
二人は慌てて、新しい教室を後にした。
最初のコメントを投稿しよう!