◇第一章◇

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 本日の天気は晴れ。 空には大きな夏雲がゆっくりと泳ぎ、風は自由に舞い踊っている。  そんな中、私は一人とある私立高校の門の前に立っていた。  新しい制服に新しい鞄、自分を纏うもの全てが新しい。  私は自分の目の前に建っている学校を見る。  私は今日からこの学校の一年生となった。 訳があって、途中編入になってしまったが、私の心はこれから始まる生活の期待でいっぱいになっていた。 「…っよし、行くぞっ!」  誰もいない校門の前で小さく気合いを入れ、私はゆっくりと門をくぐり、校舎の中へと入った。
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